毎日が楽しくなるペルー・ボリビアでの食べ歩きのススメ
何もかもが安くて美味い。ペルーとボリビアでは食に困ることはありませんでした。お祭りのように出ている屋台をブラブラしながら食べ歩く幸せな日々。1日の食事からデザートまで買い食いで済ますことだって可能です。
こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。この記事を書きながら、ペルーとボリビアの物価の安さを懐かしんでいます。物価が軽く2倍になったチリでは、こうはいきませんから。ペルーやボリビアを旅する際にはぜひとも手にして欲しい食べ物やデザートを、今回は屋台を中心にまとめてみます。ペルーは1ソル(約37円)、ボリビアは1ボリビアーノ(約15円)という計算です。
◆ペルーの食べ物
働くペルー人の朝は屋台のパンで始まります。自分も1ソル(約37円)の目玉焼きサンドと同じく1ソルの豆乳で1日がスタート。
商店によく置いてあった0.5ソル(約19円)のマフィンは保存食で、キャンプした時に食べてました。ただし、どうして腐らないかは分からないので、怖い……。
1ソル(約37円)の「チュロス(Churros)」は小麦ベースの生地をカリッと揚げて砂糖をまぶしたお菓子。日本でもドーナツ屋やアミューズメント施設でよく見かけます。
道端のおばちゃんがカゴに入れて売っていた2ソル(約74円)のミートパイ
先端にジャガイモの刺さっていた1ソル(約37円)の串焼き肉は、夕食が物足りない時に食べていました。牛肉・豚肉・鶏肉を炭火で焼いています。
アンティクーチョ(牛の心臓)を焼いたものは3ソル(約111円)。あっさりとしたレバーのような感じです。
2ソル(約74円)のホルモン焼きもあります
3.5ソル(約130円)で卵とチーズまで挟んでくれる屋台のハンバーガー
2ソル(約74円)でフライドチキンが食べられるのも嬉しい
ゴリゴリとしていた山盛りの砂肝は5ソル(約185円)でした
ポテトサラダのようだったジャガイモとゆで玉子は1ソル(約37円)
2ソル(約74円)のサルチパパ(Salchipapa)はソーセージ&フライドポテトのお手軽ファストフード。何にしてもポテトは付いてきますね。
◆ペルーのデザート
紫とうもろこしのゼリー「マサモラ・モラーダ(Mazamora Morada)」はペルーを代表するデザート。ペルー滞在中は夕食の後に、これを街で探すことが日課で、見つからないと一日が終わった気がしませんでした。大きな都市をのぞけば1ソル(約37円)で売られています。
このネバっとした食感の虜に。甘さも控えめで飽きることがなかったです。
マサモラ・モラーダの隣に必ず置いてある「アロス・コン・レチェ(Arroz con leche)」は甘い牛乳にお米の入った一品。主食のお米が甘くなるのがダメで、単品で頼むことはありませんでした。マサモラ・モラーダとのミックスも売られています。
マサモラ・モラーダに似た感じの桃ゼリー
ペルーの一番シンプルなデザートが0.5ソル(約19円)のカップゼリーでした。しっかりと冷えてある商店のものだったりするとたまりません
ゼリーもあるなら1.5ソル(約56円)でプリンもありますよ。ただ滞在中には、このプリンが原因でお腹を壊したので十分に注意が必要です。
市場で食べた3ソル(約111円)のヨーグルトパフェ
アイスクリームは1ソル(約37円)あれば手に入るので、毎日といっていいほど何かしら食べていました。
アイスクリームにはルクマ(Lucuma)というペルー特産の果物フレーバーがあるので試してみてください。クリーミーでバニラみたいな味で自分は好きでした。
こちらも1ソル(約37円)でパイナップルの切り身。同様にスイカも切った状態で売っています。
◆ペルーの飲み物
ペルーに来たら試しておきたい黄金に輝くインカ・コーラ。国内ではコカ・コーラより人気です。ともかく甘い炭酸飲料なので、好き嫌いが分かれるところ。
こちらのガラナ飲料もペルーでは異彩を放っていました。甘さ控えめで渋い炭酸飲料。
アフリカや中南米でも販売されているマルタ飲料は、黒酢に炭酸を加えたような味わいで、あまり美味しくありません。でも、これが忘れられず、たまに飲みたくなるから不思議。でも、やっぱり美味しくない。他の方の評価が気になっているのですがいかがでしょうか?
マサモラ・モラーダと同様の紫とうもろこしのジュース。これは口にするとムァっとした感じとなりダメでした。
朝の屋台にあった「キヌア(Quínua)」は飲み物ですが、お粥のように少しドロっとしています。キヌアは南米原産のキビ、アワ、ヒエといった雑穀の一種で、ペルー、ボリビアが主な生産地。
走行中にカーニャプラ(Cana pura)と何かの植物を発酵させた飲料をみつけたので試してみました。コップを近づけるとツンと鼻につく刺激。口にすると発酵した酸味と炭酸が強烈に襲いかかってきます。好きになるのは難しいクセのある飲み物ですね。
2ソル(約74円)の生搾りオレンジジュースでビタミンCを補給
ボリビアとの国境で見かけた0.5ソル(約19円)のコップジュース。これはペルーというよりボリビアで盛んで、パイナップルやネクタリンといった果実が底に沈んだ甘い飲み物です。
ミキサーで作るフルーツジュースも、ペルーの街では必ず見かけました。写真は1.5ソル(約56円)のパイナップルジュース。
こちらもペルー全土で見かけていた1ソル(約37円)の熱いお茶。インタネットで調べてみると「エモリエンテ(Emoliente)」と呼ばれていて、健康にもいい飲み物のようです。瓶に入った様々なエキスを慣れた手つきでミックスしていました。
◆ボリビアの食べ物
首都ラパスで滞在していた宿の隣にあった3.5ボリ(約52円)のチーズパンは、行列ができるほどの絶品。モッチリとしたパン生地と溶け込んだアツアツのチーズがマッチしています。その店ではこれしか売っていません。
8ボリビアーノ(約120円)のピリ辛鶏肉サンドも美味しかったです。決まった形となるファストフードのチェーン店と違って、味が生きているので断然いけます。
10ボリビアーノ(約150円)のソーセージサンドはこれだけでお腹がいっぱいに。
ファーストフード系で一番安いのが4ボリビアーノ(約60円)のホットドッグ。でも、手が込んでいて悪くはありません。
これもボリビアで定番だったチチャロン(Chicharron)と呼ばれる肉の盛り合わせ。コーンやポテトが付け合わせになります。こちらは7ボリビアーノ(約105円)で、お昼ごはんの代わりでした。食堂がない小さな町でも、このチチャロンの屋台は道端にあって助かりました。
ウユニの町ではリャマ肉が普通に食べられていて、付け合せでライスを選ぶと日本の丼ものみたいになって感動。
ずっと肉ジャガと思っていた大きなボウルに入っていたのは、肉ではなくてホルモンでした。6ボリビアーノ(約90円)となっています。
◆ボリビアのデザート
ボリビア滞在中の楽しみだったフルーツの盛り合わせは、この大きさで7ボリビアーノ(約105円)。パパイヤ、スイカ、バナナ、パイナップルといったフルーツに、ヨーグルト、ゼリー、クリームとこれでもかというほどに詰め込んでくれます。注文すると3分くらいで出来上がるから凄い。
首都ラパスで初めて口にしたフルーツの盛り合わせがこちら。この重量感で6ボリビアーノ(約90円)なんですから、ボリビア滞在が楽しくなると悟ったのは言うまでもありません。
町中では、このようなフルーツジュースも4ボリビアーノ(約60円)で手に入れられます。
1ボリビアーノ(約15円)で売られていたバナナアイスは、忘れていた懐かしい味が口の中に広がりました。家でも簡単に作っていたように、バナナをシンプルに凍らせています。
ペルーと同様の手作りゼリーですが、メレンゲがアクセントとなっていて3ボリビアーノ(約45円)。このメレンゲは路上でおばちゃんがバケツで懸命にかき回しているという代物。
ちょっと酸味の効いた1ボリビアーノ(約15円)のムースゼリーも美味しかったです
走行中の腹の足しにした4ボリビアーノ(約60円)のドーナツ
長居したオルロの街では2.5ボリビアーノ(約37円)のこういったケーキが夜食となっていました。夕方になるとギッシリとケーキが積まれた台車が市場に出現します。
このようにペルー、ボリビアでは美味しい食べ物やデザートが街の中に溢れています。アフリカにも屋台はあったのですが、南米ほどに充実はしていません。
手当たり次第に試していますが、旅の始めの頃はこんなにできませんでした。値段が分からない、言葉が通じない……インドネシアの屋台でオドオドしながら注文したことが忘れられません。ただ、向こうもお金を払ってくれるなら、ちゃんとやってくれます。海外だといろいろと躊躇しがちですが、勇気を出して注文してみましょう。屋台ほど現地の生活を実感できる場所はないのですから。
ただし、くれぐれも衛生面には気をつけてください。悪いものに当たるとお腹を壊します。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak)
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